会員グループ管理プラグインの会員登録承認制アドオンです。特定の会員グループでの登録を、店舗側が内容を確認してから本会員にできます。卸売会員や法人会員のように、誰でも登録できては困るグループの運用に使います。

本体プラグインに加えて会員登録拡張アドオンも必要です。単体では使えません。

動作の流れ

承認制にした会員グループで会員登録が行われると、こう進みます。

  1. 会員は仮会員として登録される
  2. 会員には「仮会員登録のお知らせ」が届く。本会員化のURLは入っていない
  3. 管理者には「会員登録の承認を行ってください」が届く。URLはこちらに入っている
  4. 管理者がURLを開くと本会員になる

登録直後の画面は本体の完了画面ではなく、このプラグインの完了ページ(/entry/approval)です。「現在仮会員の状態です。ご登録内容の確認を行いますのでもう暫くお待ち下さい。」と表示されます。

会員は自分で本会員になれません。 本会員化のURLが管理者宛てのメールにしか入っていないためです。ここが承認制として成立している理由でもあります。

設定方法

先に店舗設定の仮会員登録を有効にしてください。承認制は本体の仮会員登録の仕組みに乗っています。無効のままだと会員登録がその場で完了してしまい、承認を挟む余地がありません。そのため、無効のまま次の設定を有効にしようとするとエラーになります。

そのうえで、管理画面の 会員管理 > 会員グループ で対象のグループを開き、「会員登録を承認制にする」を有効にします。あわせて会員登録拡張アドオン側で、そのグループに登録できるようにしておく必要があります(自動割り当て、または登録者に選ばせる設定)。

メールをどう差し替えているか

本体は仮会員登録メールを会員宛てに送ります。このアドオンは EntryListener::onMailCustomerConfirm でそのメールを管理者宛ての承認依頼メールに書き換え、別途、本会員化URLを含まない会員宛てメールを送ります。

結果として、1回の会員登録で2通が送られます。

宛先件名本会員化URL
会員仮会員登録のお知らせ含まない
管理者会員登録の承認を行ってください含む

完了画面の差し替えは EntryListener::onFrontEntryIndexComplete が担当していて、会員が承認制のグループに所属していれば /entry/approval へリダイレクトします。

承認が必要かどうかは、会員が所属するいずれかの会員グループが承認制なら必要、と判定します。管理画面で複数のグループを割り当てた会員も取りこぼしません。

承認のやり直し

管理画面の会員一覧から、仮会員に対して承認依頼メールを再送できます。承認制のグループに所属している仮会員であれば、本体の再送ボタンから「会員登録の承認を行ってください」が管理者宛てに再送されます。

割り切っているところ

管理画面に承認待ち一覧のような専用画面はありません。承認は管理者宛てメールのURLから行います。

却下の操作もありません。登録を拒否したい場合は、本会員化しないまま放置するか、会員を削除してください。

EC-CUBE 4.4 対応の状況

このアドオンも固有の修正はありませんでした。共通の対応と、テストの移行だけで通っています。

テストは本体のテストクラスが final 化されて継承できなくなったので、抽象基底クラス(AbstractWebTestCase など)を継承する形へ移しました。具象テストクラスにしか無かったヘルパーは、本体プラグインの CoreScenarioTrait から取り込んでいます。

共通対応の中身(属性記法への変換、Symfony 7 の Security 差し替え、SensioFrameworkExtraBundle の削除)は本体プラグインの記事に書きました。

動作要件といまの状況

項目内容
EC-CUBE4.4 系
PHP8.2 / 8.3
データベースMySQL 8、PostgreSQL 13 以上
依存プラグイン会員グループ管理(CustomerGroup44)^4.4、会員登録アドオン(CustomerGroupEntry44)^4.4
店舗設定仮会員登録が有効であること

パッケージ名は ec-cube/customergroupapproval44、プラグインコードは CustomerGroupApproval44 です。依存プラグインが有効になっていないと有効化できません。

2026年7月27日時点で CI は通っていますが、EC-CUBE 4.4 本体が未リリースのため配布は本体のリリース後です。